
タワー
THE TOWER (1992年アメリカ) 065
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監督 リチャード・クレター 出演 ポール・レイサー(トニー・マイノット) スーザン・ノーマン(リンダ・フレロ) ロジャー・リース(リトルヒル) リチャード・ガント(ウィルソン) アナベル・ガーウィッチ(サリー)/他 |
テロリストが占拠したビルで一人の刑事が活躍する「ダイハード」のようなアクション・ヒーローものの映画にも似ていると言えば、似ています。この映画のヒーローは、陽気な作曲家で、目の前に立ち塞がる相手は、オートメーション化されたビルそのもの。「タワーリング・インフェルノ」のように超高層ビルで大火災が発生し、大勢の人間達を脅威に陥れるパニック映画の要素も見て取れますが、実は、この作品の小説は、「タワーリング・インフェルノ」の原作の一つに使われていたらしいです。登場人物こそ少ないものの、テーマ的には、この両作品は同じ匂いがします。ジャンル的に言うと、異色サスペンス・ホラーでしょうか。
このビルを管理するコンピュータの名前はCAS(人工知能接続機構)と呼ばれています。CASの暴走振りは、まるで『ナイトライダー』のKARRのノリを彷彿させてくれます。話が展開していくうち、暴走がエスカレートし、ついには殺人まで犯してしまう恐ろしいビル・・・。
トニーは、IDカードの扱い方がわからず、今回の事件の引き金を引いてしまう張本人になるわけですが、何かと細かい事をいちいちコンピュータにチェックされてしまう事に対する一種の抵抗にも見えます。この映画が製作された年は、まだ今ほどコンピュータが普及していた時代ではなく、日本でも、無関心な人が多かったはず。つまり、この映画のテーマは、コンピュータ過信過剰主義に走る人間達への批判と、コンピュータが時代を席巻していく事への脅威を警告するものとも受け取れました・・・。
作曲家のトニー・マイノットは、友人のリンダに紹介された新しい就職先であるインターコープ社に向った。そのビルは、コンピュータで管理された近代的な超高層ビルだった。常時IDカードを携帯しなければ、エレベータにも部屋にも入る事は出来ない。トニーは、IDカードを粗末に扱った末、このコンピュータの中枢のCASに要注意人物としてマークされてしまい・・・。